3 縮みすぎた距離

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3 縮みすぎた距離

   結局あの後、コンビニに行く俺についてくと言い出した啓太もつれてコンビニへ向かい、目についた酒を購入。帰ってきてプルタブを起こしたら最後、布なんて一切触ることは無かった。  過去、コスプレをしていてこんな事があったと啓太が語る内容はどれも知らない世界で、聞いていて楽しい。他にも格好いい写真の失敗例を見せてくれたりと、ただの飲み会で終わってしまった。  俺の酔いが大分回って気持ち良くなってきた頃には、啓太はヘロヘロで、テーブルに突っ伏していた。ちなみに、きた当初にテーブルを陣取っていたミシンは寂しく部屋の隅に置かれ、その隣に寄り添うようにして作業中の布が雑に広げられている。  まち針なんかが出っぱなしで危ないけど、片付けるのが面倒なぐらいには酔っ払ってる俺は、見なかったことにする。 「おい、けーた、そんなとこで寝んなって」 「うう~…?あおちゃんら~…」  啓太が座ってる方は、後ろはすぐにベッドだ。とりあえずベッドに放り込もうと脇の下へ腕を差し込んで持ち上げてみる。ぐったりしてるせいでめちゃくちゃ重い…!  気合いを入れ直そうと一度力を弱め、目を瞑って深く息を吐いた所で、突然腰に衝撃が走った。     
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