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A「コレ、ぜんぶ食べていいの?」
B「うん、もちろん。君は太ったって可愛いもん」
A 「なによ、意地悪ね。君がいっぱい食べさせるから悪いんだよ」
B「だって、肉食べたいって言ったじゃないか?それは僕の愛だぞ」
A 「それより、鳩が食べたくなったよ」
B「えー、早く言ってよ」
僕は呆れたようにポケットから両手を出して彼女に見せた。その腕は手首からハムの断面図みたいにザックリと切れている。
B「これじゃ、捕まえられないって~」
A「まったく~」
彼女が少しガッカリして特製のホットドッグにかぶりつくと、肉のソーセージと一緒に挟んであった彼の指が唇に挟まってぶら下がった。
それを舌で絡め取って口に入れると、ペコちゃんみたいに彼に向かって微笑んだ。
その向こうに鳩が飛び去って行く。
(この世界が終わったのは、病的な肉食女子が急増したからかも知れない。)
(end)
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