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「このチョコさ、買うことは買うけど、私の分はあとで一緒に食べよ。私はもういいや」
友達は目を丸くして、でも、と言いかけてやめて、困った顔になった。私が気を使ったんじゃないかとか色々と考えてるのが分かる。
「私はもういいけど、あなたは好きにしていいというか、むしろ渡してほしいと思う、ほんと、自己犠牲とかじゃなくて、ぜひ、おねがい、応援してる!」
急いで慌てて伝えている間に、自分たちの順番が来た。私と友達は一個づつ買って、小さな紙袋を受け取って列から外れた。
何か言おうと、迷いながらも口を開く友達にたたみかけた。
「気を使うとか諦めるとかじゃなくて、何というか、萎えちゃって、いろいろ考えてたら何か面倒臭いなって、どうでもよくなっちゃって、だから本当に、私の分までっていうのも私の想い残ってないのに何が私の分だか分からないんだけど、私の分まで、頑張ってほしいの、おねがいします」
我ながら支離滅裂だ。友達は途中から笑ってたけど、最後まで畳みかけた。分かったよ、と笑う友達に私も笑い顔を返して
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