こちらの世界

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で勝った人数が多い方が、戦争の勝利国になるんだよ。] 練は意外な答えに、拍子抜けした [そんなことで、そんな戦争で勝敗をきめて、みんな納得するんですか?] そう聞くと、兼は真面目な顔つきになり [そうだね、納得するよ、フェアだからね、まあ、物やお金は勝利した国にとられることもあるけど、土地はとられないんだ、間に合っているからね、経済のシステムは、葵から聞いただろ、戦争に勝っても負けても、対して問題はないんだよ。] そう答えた。そこまで話したところで、葵から声がかかる [朝食の準備が、できましたよ。] 兼は、お腹をさすりながら [腹へったな、じゃあ、朝食にするか。瑞希も食べるぞ。] そう言うと、リビングを後にした、。練も新聞を綺麗にたたむと、朝食を食べるため、ダイニングルームへ向かった。 四人は椅子へ座ると [いただきます。] といい食事を始める、練の向かいの席は瑞希で、隣の席は兼だ。葵は [練さんちょっと待って下さい、食べる前に熱を、はかりましょう。] そう言うと、体温計を手渡した。練はそれを脇に差し込むと、しばらくじっとしている、体温計の音がピピピとなりみてみると三十七度一分だ。     
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