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「ケート、キスだけでいけそう?」 「キスだけなの?」 「最後までしたら、レジ立てなくなるだろ?」  笑いながら、痛みを堪える顔。俺だってそう、痛いくらい硬い。乾は眉根を寄せて目を瞑り、開くと、慧斗の首筋に顔を埋めた。 「触っていい?」 「うん」  ――キスを再開しながら、相手の下着の中に手を入れて、掴み出して。母音だけで構成された原始的な言葉を交わしながら、欲情して膨らんだ性器をぬるぬるするまで擦り合って、最後、連鎖反応みたいに二人で射精して。  よかった?って訊いたのが慧斗で、よかったって答えたのが乾。じゃあよかった、と言うと、とどめのように濃厚なキスに襲われた。
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