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B「ちょっと、勝手にホットドッグなんて食べないで。しかも歩きながらなんて、はしたないにもほどがあるわ」
A「うるさいなー。腹減るんだから仕方ねーだろ」
B「ちょっと何よ、その喋り方。ふざけないでって言ってるでしょ?
ダイエットしてるんだから、勝手に体重増やさないでって言ってるの。糖質制限してんのよ」
A「ふざけてなんてねーよ。お前の方こそ、勝手なことばっかり言ってんなよ。なあにが糖質制限だ。倒れたら身も蓋もねーだろ。しかも、ダイエットするような体型でもあるまいし」
B「ちょーっと。勝手に人の体重測ったりしてないでしょうね? ほんっと信じられないわ。どうしてあなたとぶつかったくらいで、二人の身体が入れ替わっちゃうの? なにこれ。どうしてくれるのよ。私、あなたの家に帰らなきゃいけないの? っていうか、この状態いつまで続くのよ」
A「ほら。腹が減ってるからいらつくんだって。お前も一緒に食べようぜ?」
B「なーにのんきなこと言ってんのよ」
A「そう? 俺はほかの誰かじゃなくて、お前と入れ替われたのは不幸中の幸いだったなぁ思ってんだけど、お前は違った?」
B「……もう、勝手なことばかり言わないで……よ、ね(そんなにストレートに言われると調子狂っちゃう。もしかして、私の淡い恋心まで透けて見えちゃった? そんなことはない、よね?)」
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