2章 鍛冶屋と飯屋

3/11
前へ
/207ページ
次へ
徳井「まぁ、とにかくだ。直してくれ!」 加治屋「簡単に言ってくれるなよ。こっちだって仕事はあるんだ。 お前にばかり構っていられないんだよ!」 徳井「お前の所も忙しかったのか?」 加治屋「おかげさまでな。町じゃ受け付けない鍛冶屋がいるらしくて、 高そうな武器や包丁にばかり選んでる噂が程だ。」 徳井「あぁ・・・、確かにあったなぁ。馬鹿に値段が高い所が。」 加治屋「それで、そこで請け負って貰えなかった物がこっちに回って来てるんだよ。 まぁ、こっちはお陰で儲けてはいるんだが。」 徳井「で、どれ位かかりそうだ?」 加治屋「・・・3日後だな。」 加治屋はカウンターに置いてあるスケジュールに目を通しながら呟くように言った。 徳井「・・・しょうがない。ここで売ってる包丁を1本買うか!」 加治屋「へいまいどありぃ・・・」 加治屋はどこか悪い笑みをしていた。 徳井「最初から買わせるつもりだったな・・・?」
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

683人が本棚に入れています
本棚に追加