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加治屋「・・・で、最近どうなんだ?」
徳井「どうって、何の事だ?店の事か?」
加治屋「お前の店なんてどうでも良いんだよ!町の情勢だよ。」
加治屋は他に依頼されている武器の手入れをしながら、
店に居座っている徳井に話しかけていた。
徳井「情勢も何も・・・、俺の所は始まりの町だぞ?
冒険家なんかさっさと外へ飛び出してそのまま戻って来ないなんてざらだ。」
加治屋「この世界にも年末はあるんだ。里帰りとか無いのか?」
徳井「そんな物とっくに忘れてるだろうよ。それに現世にいるならまだしも、
言ったらここは異界だ。故郷の概念すらないさ。」
加治屋「・・・特に変わりなし・・・か。」
徳井「急にどうしたんだよ?」
加治屋「いや、俺の家主が少し心配しててよ。
このままだと魔王軍は壊滅されるんじゃないのかってさ。」
徳井「あぁ・・・、裏ダンジョンの主か。強いくせに心配性なんだな?」
加治屋「あんまりその事漏らすんじゃねぇぞ?
まだ開いてないとは言え、入り口に近付けば影響はあるんだ。
好奇心だけで被害を出される訳にもいかない。」
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