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「何なんだ、今の」
一馬は再び歩き出す。
しかし周りの風景を見ると見覚えのないものばかりだった。
――おかしい。いつもの道と何が違う。それに見たことがない建物がたくさんある。
一馬はすぐに気付いた。
「これは…まさか本当に」一馬は背筋が凍った。
その時、ポケットに違和感を感じ手を突っ込むと光の地図が出てきた。
一馬が見てみるとそこには目的地が書いてあった。
気になった一馬が地図を見ながら歩いて行くと着いた先にはボロボロのアパートがあった。
「これって…」一馬が地図を見ると裏に何かが書いてある事に気付いた。
「ここは君の家となります。食事や家賃などはこちらでお任せください」
天使が書いた文章だった。
一馬は本当に未来に来たと実感した。
一馬は落ち着くため自販機でジュースを買おうとしたがお金を入れるところが見つからない。
一馬は探すがそれでもなかった。
「どういう事だ」一馬は分からなかった。
結局一馬はジュースを買うのをやめ部屋の中に入ってすぐに眠った。
翌日、起床した一馬は部屋の中を見る。
そこは未来でありながら自分のいた時代の家とはあまり変わりなかった。
一馬は天使の地図を見るとある高校の名前が書いてあった。
それは志紀高等学校だった。
地図にはある事が書いてあった。
「あなたはこれから3年間、高校生活を送ってもらいます。そこであなたが何かを手に入れる事を願います」
――なぜ俺が高校に。
一馬が鏡を見るとそこには少し若返ったような自分がいた。
一馬は驚く。
――なんで俺が高校生に。
一馬は不満だった。
とりあえず自転車に乗り地図を見ながら志紀高等学校に向かう。
そして一馬は志紀高等学校の前に着いた。
高校の建物は一馬がいた時代と大して変わりなかった。
そして入学式のため多くの生徒が会場に入っていく。
一馬も会場に入る。
そして式が始まるのを待っていると式が始まった。
式が始まると2118年という看板を見つけた。
一馬は気付いた。ここは100年後の未来だと。
一馬は心の中で驚き黙って来賓者の話を聞く。
来賓者たちが話をしている中、一馬は体育館の中を見回す。
しかしこれといって未来的なものはなかった。
一馬は本当に未来に来たのか疑問に抱いた。
式が終わって一馬は自転車で帰りながら周りを見渡す。
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