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そう言うと吉野麗華は僕の横を通り去っていった。今のはなんだ、どうゆう意味だ。学校を敵にまわす?得体の知れない恐怖が込み上げてきた。この事をすぐ部長に知らせた。部長も考え込んでいたが一旦様子を見る事にした
ーー次の日ーー
学校に着くとなんだかざわついていた。掲示板の方で人混みができていた。見ると校内新聞が貼り出されていた。それは新聞部が作っている週間浜高だった。内容をみて驚いた。それは校内のマドンナ吉野麗華熱愛報道の記事だった。内容もよく調べ上げていていた。それを見てすぐに部長の元へ向かった
「部長!見ましたか。やられましたね」
「あぁあっちも吉野麗華の情報を掴んでたらしいな。これでまた差がついてしまった」
そしてしばらくの間、校内は吉野麗華の話題でもちきりだった。週間浜高では彼氏の情報は後々にと書いてあった。きっと何か彼氏についての情報も掴んでいるんだろうと思う。そして当の本人、吉野麗華は報道されてもいつも通りにしていた
しばらくしてある事が起こった。それは突然新聞部が廃部になったのだ
聞くと新聞部はいきなり顧問に廃部を突きつけられたらしい。抗議等もしていたが決定は覆らなかった。これはあいつが何かしたんだ。そうに違いない。直感で吉野麗華が関わっていると思った。そこで僕は決めた。この吉野麗華の裏を暴いて真実を報道しよう。たとえどんな巨悪でも真実を報道するのは記者の役目だから。すぐに部長に相談した。しかし部長は言った
「スマン、今日で新聞同好会は廃部になった」
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