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……八千代は目を覚ました。ひどく混乱している。自分がどこにいるのかもわからなかった。唇は乾き切っっている。まだ頭がぼんやりしていた。
しばらくたって、ようやく町子の家の寝室にいることがわかってきた。眉根を寄せて、何が起こったのか思い出そうとした。考えを整理しようと八千代は目を閉じた。ここに来る前は、何をしていたんだろう。
急に記憶がよみがえってきた。
……邦彦が交通事故に遭ったのだ。そして、命を落とした。
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