突然の事故

10/10
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
 その後、八千代の心は段々と落ち着いてきた。 「私に千保子がいるんだもの。しっかりしなきゃ」 八千代は一心不乱に子育てして、町子のお店の店員として働いた。  そんな八千代の姿を町子も仁保も暖かく見守った。  千保子も保も、どんどん成長していく。それが町子、八千代、仁保の何よりの楽しみであり、生き甲斐だった。 「私たちは家族ですもの。なんでも分かち合って行きましょうよ」 町子が明るく微笑んだ。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!