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「迷いますよ。チーム長とは、何というか釣り合いが悪いですし」 「釣り合いなんか誰が決めた?お前は、天秤か。俺にはお前しか釣り合わない。何故なら、俺が好きなのはお前だけだからだ」 まっすぐに見つめられると、目黒の目の力を受けすぎて気が遠くなりそうになる。 「あーーもうっ一体何がお前にストッパーをかけてるんだ?」 「ストッパーとかじゃなくて…こういうのは困るんですよ」 「お前から仕掛けてきたんだろ?勝手に俺の肌にいやらしく触ってきたりして」 「いやらしくって!言い方ひどいですよ」 「だってそうだろ?好きでもない上司の顔に触ってくるなんて、ただのセクハラだよな?」 「セクハラ?」 「時代は変わったな。部下の女が上司の男に好きでもないのに。セクハラだな、セクハラ」 「すっ…好きでもなくないですよ!」 「何?!」 「だから、チーム長を好きなんですってば!」 目黒の瞳が見開いたのを見て、翼は慌てて口を押さえた。 しまった。 言ってしまった。 ついに出てしまった。勝手に口から気持ちが溢れてしまったのだ。 「言ったな、こいつ」 目黒の手が伸びてきて翼の腕を掴んだ。 引き寄せられて、ぎゅっと抱きしめられる。ふわっと微かにメンズフレグランスが香り、背中に目黒の手の温もりを感じた。 「チーム長…」     
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