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嬉しい悲鳴と共に画像の加工は為された。
当初のデザインなど面影すら残さぬ程の大工事だ。
後日、会議で発表したところ反響は上々。
店長に吹いていた向かい風も多少の落ち着きを見せるのだった。
もちろん、フォグルを頼るのは店長だけではない。
例えば先輩の男子学生などは、誇張なく毎日のように相談する。
仕事ではなく趣味の分野であるため、主に休憩時間にて持ちかけられるのだ。
「なぁフォグル。また聞いて良いか?」
「私で良ければどうぞ」
フォグルの持たされた弁当は極めて貧相であるため、昼休憩は暇を持て余すのが常だ。
なので、彼に断る理由など存在しない。
「この前さ、新キャラ引いたんだけど使い道が分かんなくって。どうしたら良いと思う?」
「わかりました。まずはキャラデータを見せていただけますか」
内容はもっぱらスマホゲームについてである。
フォグルはモバイルフォンなど持ち合わせていないので、プレイ経験はない。
それでもルールや仕様を覚えることで、たちまち名軍師のような閃きを得られるのだ。
「前々回引いた前衛キャラを外し、新キャラを入れてください」
回答に長考は必要なかった。
矢継ぎ早に改善案が投げ掛けられる。
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