クラスメートのキミ

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クラスメートのキミ

4月中旬。 今年の桜は例年よりも随分早くに咲き、早くに散ってしまったようだ。 僕は河川敷を歩きながら緑色に着替えた桜の木を見上げてため息を1つこぼした。 暖かな日が続いているなと思っていたが、まさかこんなに早く散ってしまうとは。 おかげで今年は花見らしい花見をすることができなかった。 いつもなら学校の友人や親せきやらで集まって、結構大きな花見をしているだけれど、日にちを調節している間に花は満開となり、日にちの調節が終った頃にはすでに散りはじめていたのだ。 僕は長袖のTシャツの袖をまくり、額の汗をぬぐった。 学校までの道のりを歩くだけで、ジンワリと汗がにじんでくる。 去年の春もこれほどの気温だっただろうか。 いや、そんなハズはない。 去年の桜はもう少しゆったりと咲いてくれていたハズだから。
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