きさらぎ駅編

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「いやああつにぃのアレはアカンて!」 「何かアカンのよ」 テスト期間。 どの部活も放課後活動することはないとされている、この期間。 放送部には放課後校内で活動することは、やはりないが、個々での配信は許可されている。 「だって!!映画館やぞ…!ホンット馬鹿……!」 「大体このメンバーで映画館なんて無謀すぎ!!」 ……俺たち4人はと言うと、このテスト期間に近くの映画館にて呑気に映画鑑賞してきていた。 今はその帰り道。 学校から電車で四駅の場所に映画館のあるショッピングモールがある。 各々が映画館とは反対側に家がある為、1度学校まで戻るところだ。 「なんで?俺そんなことせんっちゃん。おまえらホント、あーゆー所では静かにせんといかんって小さいころ習わんかったと??」 「いや、笑かす方もどうやねん!!」 4人でケタケタ笑いながら電車に揺られていたが、俺がふと停車駅を確認しようと車内の電光掲示板を見た。 そこには何も流れておらず、真っ暗なまま。 「ん?」 不思議に思い、外の風景を見るが、見覚えのない景色。 「えっここどこっ!」 思わず声を出して窓の外を見る。 それに釣られて他の3人もあたりを確認する。
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