来世まで

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私は前世では父の跡を継いだが、今世ではそういかないようだ。 女性として生まれ、出来るなら看護の道をと奨められている。 死ぬ間際のあんな状態でも人を助けれる、医学の進歩を助けよということなのか。 そして、やはり前世の行いが大きく反映されていたのは、今のパートナーである妻だろう。 彼女は娘に父親がいない苦労をさせた。 だが、今世で彼女は母親に捨てられる苦労をさせられている。 なんなら父親も5歳くらいになってやっと現れたらしい。 そして妻も私を殺したが、おそらく私を信じてくれていたんだと思う。 一緒になりたいと願ったならば、私達が苦労して結婚という形を手に入れなければならない。 そして、娘に不自由させてしまった分。私達の間には子どもが出来ないようにされてしまったという事だ。 しかも日本だ。 アメリカのような自由はない。
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