1820年 アメリカ

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1820年 アメリカ

そう、これは私の前世にまつわる話である。 家は2000年のものに比べたら貧相かもしれないが、これでもお屋敷だった。 濃いブラウンのフローリング。私の書斎は2階。 1階は家族の食卓や客間として扱われていた。 父は厳しいというか、威厳があり、物事の理解力に富んでいた。 祖父は父に似ていたが、ユニークさがあった。 小さい頃はよく笑わせてくれた。こっそりキャンディもくれた。 キャンディなんてそんなに手に入る物じゃなかったのでね。 私は新聞をよく読み、世の中に関心をとても持っていた。
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