1820年 アメリカ

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そんな日常の中で私は仕事ばかり、娘ばかり可愛がって、妻のことを気にかけてやれなかったのがいけなかったのかもしれない。 睡眠薬か麻痺の薬か。 廊下で倒れてしまった。 妻がいきなり私のズボンを下ろしたかと思うと、手に持っていた釘のようなでかい針のような物で私の太ももを刺したのだ。 刺す前にその釘のような物に赤い実を潰し塗っていた。 太ももの内側の血管を狙ったのだろう。 痛くて、妻が落としたタオルのようなもので刺されたところを抑えはしていたが、血は止まらなかった。 妻は震えていた。
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