1820年 アメリカ

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とても立てる体力は残って居らず、抑えるだけで精一杯だった。 震える妻に私は言った。 「何で刺したかわからないけれど、あの子(娘)だけは幸せにしてやるんだよ。あの子に子供が産まれて、そう、孫が産まれたらその子も可愛がってくれ。私はもう何もしてやれないだろう。信じてる。こんなでも、君を愛してる。とても綺麗だ」 震えながら妻は階段から降りていった。
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