No.1 序章

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No.1 序章

ー川岸に降り立つといつも甘苦い君の匂いがする。 多摩川から見える夕焼けは特別最高だ。言葉に出して伝えたことは無かったけれど。 ここからの川景色はゆったりとしていて、見ていて飽きなくて。 君が再び後ろにすっと立ち、微笑んでくれるような気がして。 また会えるような気がして、こうしてまた待ってしまう。 愛おしいと思う君とはそういえば恋も始まらなかった。ー
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