第27章  降り注ぐアネモネ

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   「ご想像にお任せ致しますわ。」  義兄の言葉をのらりとかわす。 「いやいや、きちんと話せ。」 「私は、個人攻撃が利かないのなら別の手段を()ろうとする人間ですよ。閣議くらい操ってみせます。」 「ミエリア・・・・・・」 「〝王さまを造るのは・・・家臣〟、ですから。」  そうなのだ。結局王に従う家臣が居なければ王座など意味がないのだ。そしてどんなに〝正論〟を述べたとて勝ち残らなければなんの意味もない。  〝手に入れる〟と決めたのだ自分が勝って〝正しき者〟にならなければ。 「王宮へ行くわ。支度を。」 「はい、ミエリアさま。」  執事は、下がって行った。義兄は、なにも言わずにソファーに腰掛けた。  》 》 * 「ん・・・・・・っ。ジュリ、アスさん・・・?」  微かな物音で目が覚めた。   
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