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「似合いの2人だったからな。結婚を許した。」
サラッと言い切ってやった。
「なっ、なんとっ!!」
「なんと言うことをっ!!」
「王さまっ。素性の判らぬ者を親衛隊長の妻にするのを許したのですか?」
「王さまっ、成りません!それだけは、なにがあっても成りません!!」
重臣たちは、大慌てだ。
「そうなのか?いい娘だった。
それになによりも〝黒髪の乙女〟だ。恩恵を頂いて繁栄してきた子孫の末裔としては、無碍には出来ない。」
自分の言葉にしどろもどろな重臣たちが滑稽であった。
友であるジュリアスとは、ずっとこの閉塞的な考えを変えていきたいと真剣に考えてきたのだ。ジュリアスの行動がソレの一環のだとしたら有り難いことだ。
「俺の考えは、変わらないぞ。」
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