第5章  すれ違いの褥

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第5章  すれ違いの褥

   「ふっ・・・・・・んんっ」 「今日は、遅くなる。イイ子で留守番をしているんだぞ。」  目の前では、四肢を拘束しタイマーセットして作動する玩具を蜜壺に固定した卑猥な姿の彼女が居る。  終わらない快楽で泣いているようだ。 「ん、ンン~~ (ジュリアス、さ・・・・・・ッ)」 「余計なことを言うお前が悪い。」  猿ぐつわの上からキスをして部屋を出た。 「おはようございます、ジュリアスさま。」 「ああ、おはようロイ。」  部屋を出ると執事が控えていた。 「朝からなんだ。」 「もうすぐ、医師が到着致しますのでお知らせに。」 「ああ、それな。来たら謝礼を払って帰してくれ。」 「え・・・宜しいのですか?」 「構わない。珱月は、大丈夫だ。」 「はあ・・・」  昨夜の雰囲気とは、また違った危うさを感じて素直に返事をした。   
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