また逢う日まで

出会い

これまでにも喧嘩はあったが今回のは大きかった。もう話しても目も合わせてももらえず私は疲れ切っていた。

だから、だから、私はそれに手を伸ばした。

もし親にバレたらめちゃくちゃ怒られることも、友達にバレたら軽蔑され友達がいなくなってしまう可能性だってあることも全部わかっていた。
でも誰か私と全く関係ない人、なんのしがらみもない人に私を見て欲しかった。そして優しくして欲しかった。

ダメなことはわかっている。でも名前も素性も隠していればなにもバレない。だってただ話をするだけ。そう思っていた。

所詮は出会い系。そう思っていた。