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と謙遜していると、またしてもファビアンがトラブルメーカーの発言をする。
「…エクロプスさんとその一族が、都市の地下に都市を上回る巨大な地下空間を建設したら、都市をまるごと地下に落とし込む事も可能ですね…」
とファビアンが不用意な発言をした瞬間、エクロプスは土属性魔法の蛇岩檻を発動した。
列車の床から無数の岩が出現し蛇を形作ると一斉にファビアンを拘束するために飛びかかっていく。
ファビアンはミスリル製のトンファーで攻撃してくる無数の蛇を叩き潰すも一匹に足を噛まれ、噛まれた部位から石化の進行が急激に始まった。
ツュマはエクロプスの急変に驚き、
「…エクロプスどうしたんだ…ファビアンは鼻につく野郎だがそこまでの事はしていないぞ…」
と仲裁に入った。するとエクロプスは、
「…先程の考えはロラン様と我ら一族だけの秘匿事項。なぜ、それを貴様が知っている。ファビアン答えろ…答えなければ全身を石化させるぞ…」
と叫びファビアンを問い詰めた。
その形相はいつもの温和なエクロプスからは想像できないほど恐ろしくツュマさえ動けずにいた。
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