23人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章《お菓子城》
んう~いたたたたぁ…
お尻、打っちゃったかな
あたしはゆっくり目を開き辺りを見回す
こ…ここ、何処なの?
へっ…へええぇぇぇッ!?
今いる場所が把握できない
あたし…落ち着いて、深呼吸深呼吸…!
目を閉じ直してから…すーっはーっ
よし、落ち着いた…改めて辺りを見回すと
どこかの建物のなかにいることがわかった…
全部、お菓子でできてて
建物の壁は丈夫な堅焼きクッキーね
甘いお菓子の香りがほんのり漂ってる
スマホもないしあたし、これからどうなるのかしら…
と、とりあえず…ここから出ないと!
上に行くための階段がある
よくみると、地下室みたいね
階段を上がれば出口に行けるかも…!
あたしはさっそく、階段を上る
だ、誰か降りてきた!
あたしは慌てて階段を下り壁の隅っこに
置かれてる大樽の後ろに隙間をつくって隠れる…
息を潜めながら、降りてきたのが誰か確認してみると
角がペロペロキャンディーになってる執事がいた!
赤と白の定番模様のペロペロキャンディー
ちょっとだけ、舐めてみたいかも…
そ、そもそも…なんで頭に
ペロペロキャンディーなんかつけてるのかしら!
なんのコスプレよ…
尻尾の先もペロペロキャンディーだし…変なの!
最初のコメントを投稿しよう!