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そんなことをしても、私の旦那は乾いた笑を浮かべるだけで、何も言わないでいる。
これでは、私はだけが空回りしていて、余計に気分が悪くなってしまい、最終的にお風呂掃除までお願いしてしまった。
それでも彼は「いいよ」と一言だけ述べて、お風呂を洗ってくれる。
こんなに優しいのは何かあると、私の心は確信に至った。
「ちょっと、あなた。」
「なんだ?」
大型連休まで残り二カ月を切り、いつもなら休日は会社の上司や取引先の方々とゴルフに行くのに、今日はゆっくりと朝食を食べて食後の珈琲を飲みながら優雅に新聞まで読んでいるのは、ここ数年間では経験したときがない。
「今日は、ゴルフはやらないの?」
「いや、別に用事があってね。」
「そうなの? こんなにゆっくりしていて大丈夫?」
彼は、誰も観ていないテレビの画面に視線を送り時間を確認している。
「もう少ししたら、準備していくよ。」
「ところで、なにの用事か聞いてもいい?」
「大した用事じゃないよ。」
「そう、それなら帰ってきてから買い物を手伝ってくれる?」
「そうだな、帰りに何か美味しいもモノでも食べてこようか。」
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