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「しーっ」
立てた指を俺の唇に当てた部長は、「その代わり新しい仕事についてもらうからね」とはにかみながら仕事場へと足を向けた。
その姿に俺の胸がドクンとときめい...え?
ときめいた?
「は、はい!もちろんです!」
急いで返事を返して、足早に後を追いかける。
(さ、さっきのはなんだったんだ...部長に唇触ら...いやっ、注意されただけじゃないか!)
うむうむと頭を抱えながら部屋へ戻ると、不思議そうな顔をしたアレックスが待っていた。
「ドウカシタ?」
「あ、ううん、なんでもないから...!」
慌ててアレックスを椅子に押し返すと、自分も仕事に没頭した。
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