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「お邪魔します」
「お邪魔されまーす!」
「ははっ、なにそれ」
俺の家に到着して、靴を脱いで中へ理仁を案内する。
俺はずっと舞い上がってて、ふんふん鼻唄を歌いながら客用スリッパを出して、お湯を沸かしにいく。
まあ、客なんて理仁が初めてなんだけど...って、アレックスが居たか!
アレックスが緊急で来たときは焦っててスリッパとか所じゃなかったけど、きっとこんなスリッパ入んないんだろうな...
でも、そんなアレックスも、もう仲良く?は出来ないんだよね...なんか嫌われちゃってたみたいだし...
理仁を後ろに連れてとぼとぼ歩いて行くと、後ろから「どうしたの?」と声がかかる。
「さっきもだったけど、なんで落ち込んでるの?なんかあった?」
2人で低い机越しに向かい合って床の座布団に座る。
「うん...俺、会社はいって2年目じゃん?だけど、頑張ってるからって1人新人の教育係を任せてもらえたんだけど...エリート外国人で...すごい嫌がらせ?みたいなのされちゃってさ...結局外してもらったんだ...頑張ってたつもりだけど、つもりなだけだったのかなって...」
どんどん声が小さくなってショボショボすると、前にいた理仁はいつの間にか俺の横にいて、あたまをよしよし撫で始めた。
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