一体何の嫌がらせ!?

7/8
前へ
/79ページ
次へ
said理仁 ハルが泣き止むまで待ってあげようと思い、抱き寄せたまま頭を撫でる。 ヒグッ、グスッと言っているハルは、ほんとに可愛い。けど、泣き上戸になったりするときのハルは珍しいんだ。相当なことがない限りこうはならない。やった相手が許せない。 誰がこんなことをしたのかすぐに問い詰めたかったが、いまはよしておこう。 あやしはじめて3分位経っただろう、ぐずる声が聞こえなくなったから、そっと顔をはなそうとした。すると穏やかな寝息が聞こえてくる。 「あれ、ハル、寝ちゃったの?」 声をかけても聞こえるのは少し開いた口から聞こえる規則正しい音だけ。口をすこしもちゃもちゃさせて、子供みたいだ。 「せっかく会いに来たのに...」 独り言をこぼし、ベットに連れていこうとハルの体に手を回す。そのまま持ち上げると、首に手が回ってきた。 「ほんと、可愛いなぁ」
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

769人が本棚に入れています
本棚に追加