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「オレ、ナニかしました?」
必死の眼差しでじっと春音さんの目を覗き込む。すると春音さんは何故か吹き出した。
「ぷッ...ははっ......」
「な、ナンデスカ?」
「アレックス、さっきまで片言直ってたのに、何で戻ってるの...ブフッ」
「エっ...?」
しょうもないところでツボにはまってしまう彼はまた5分くらい笑っていた。ようやく落ち着いてこっちを見てくれたとき、彼の顔には笑顔が咲いていた。
「理仁と話したとき、アレックスすっごい怖かったよ?日本語ペラペラだったし...上手く話せるなら、外国人ぽくしなくてもいいんだよ?」
「ベツにそんなツモリは......」
あのときはカッとなってしまいよく覚えていないし、よくわからず困ってしまう。すると今度は春音さんがじっとこちらを見つめてくれた。
「アレックス、俺、誤解してるかも。俺が思ってたこと、聞いてくれる?」
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