イチカバチカのデート作戦

7/10

767人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
「オレ、ナニかしました?」 必死の眼差しでじっと春音さんの目を覗き込む。すると春音さんは何故か吹き出した。 「ぷッ...ははっ......」 「な、ナンデスカ?」 「アレックス、さっきまで片言直ってたのに、何で戻ってるの...ブフッ」 「エっ...?」 しょうもないところでツボにはまってしまう彼はまた5分くらい笑っていた。ようやく落ち着いてこっちを見てくれたとき、彼の顔には笑顔が咲いていた。 「理仁と話したとき、アレックスすっごい怖かったよ?日本語ペラペラだったし...上手く話せるなら、外国人ぽくしなくてもいいんだよ?」 「ベツにそんなツモリは......」 あのときはカッとなってしまいよく覚えていないし、よくわからず困ってしまう。すると今度は春音さんがじっとこちらを見つめてくれた。 「アレックス、俺、誤解してるかも。俺が思ってたこと、聞いてくれる?」
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

767人が本棚に入れています
本棚に追加