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「please stand by me in the rest of my life」
(俺と余生を共に生きてください)
「ふぇ......?」
春音さんはついにふるふるし始めた。小動物のようで可愛い。食べてしまいたい。
彼が英語が分かるのか分からないのか、オレは知らないが、告白したことはわかっているようだから気にしない。
もう情報に頼って人と付き合うのはやめたんだ。
震えながら次第に涙目になる。感動して泣いているのだろうか?
「おっ、俺には部長が...」
「...わかりました。じゃあ好きにさせてみますから」
なんとなく日本語が流暢になった気がするのを感じながら、オレは春音さんにハグをする。
「ふぎゅっ...!?」
「これくらいで驚かないでください、こちらの国では挨拶なんですよ」
そう言っておでこにわざと音がなるようにキスをした。
「こ、これも...?」
「これは、アイジョウヒョウゲンです」
ニコッと笑って、頭を撫でる。そしてその日は半分飛んでる春音さんに見送られて、帰宅した。
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