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俺たちはとりあえず廊下からリビングへ移って、またソファに座った。
「アノ...」
「な、何?」
「そ、そういうイミに捉えていいということです...か...?」
「そっ、そうだよっ」
お互いずっと恥ずかしいけど目はチラチラ合ってて、少し向かい合うように座ったせいでお互いの膝が触れあってる。
すごいモジモジして、変な感じ...人とこんな雰囲気でどこかくっついてるなんて、高校以来だったから......
「オレのこと、受け入れてくれる...デスカ?」
「そう!!」
「...嬉しいです」
そういうアレックスは本当に嬉しそうで、俺もすごく嬉しくなった。
「デモ...どうしてですか?」
「あのね...俺、初めてアレックスと会ったときは、何でも出来る変人だと思ったの」
「ヘンジン...」
聞いて、あからさまにガックリ項垂れるアレックスの頭をよしよしするとちょっと元気になった。
「でも、距離を置いても、すっごい俺のこと気にしてくれて、優しいんだなぁって思って...部長のこととかもあったけどさ、気付いたらアレックスのことばっか頭にある時とかもあって。俺にとってアレックスはいつの間にか変人なんかじゃなくて、大切な人になってたんだ」
落ち着かない手をさまよわせながら話していると、アレックスの大きい手がそっと俺の手を包んでくれた。
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