決断

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「ん、アレックス...?うわっ!」 アレックスの動きが止まったと思ったら、俺の体はふわりと浮かんだ。アレックスが俺を抱き上げたから。 「どこ行くの...?」 「...ベッド、ダメか?」 「う、ううんっ、大丈夫っ...」 やっぱりアレックス、敬語じゃなくなってる。全然気にしてないけど、なんか新鮮で、何よりかっこよくて...いつもちゃんとしてるアレックスが、慣れない日本語でくだけて話すのは、どことなく嬉しい。そういえばいくつなのかな? ていうか、いつからこんなにアレックスがかっこよく見えてきたんだろう...今日アレックスの家に呼ばれるのだって、約束したときすごい嬉しくって、楽しみにしてた。元々かっこいいけど、会ったときとかなんかよりずっと魅力的に見えて...気付いたらアレックスを見てる自分に気付いて、恥ずかしくなってたっけ... そんなことを呑気に考えてるうちに、さっきレオンが下に潜ってたベッドに着いてて、俺はベッドに置かれて、アレックスは立ってる。 「服、脱がせてもいいか?」 「俺脱いでも大した体じゃないよ...?恥ずかしいし...」 「オレも脱ぐ」 そういってアレックスは着てたYシャツのボタンを素早く外すとバサッと脱いでしまった。 着ていた下着も脱ぐと、露になった身体に俺は釘付けになった。だって硬いと思ってた胸筋や腹筋がこんなに綺麗に整ってるとは思わなかった。 見とれてたらいつの間にかアレックスはベッドで軽く横になっていて、脇に手を入れて俺を軽々と持ち上げると自分の体に(また)がせた。
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