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02.最初の記憶
一番最初の記憶にあるのは、とにかく何かのゲームしていた。
それが美形戦国武将が天下を取り合うゲームだったのか、はたまた半悪魔のクレイジーアクションのゲームだったのか。
今となってしまってはもはやその辺の記憶は曖昧だ。
日付は2011年3月11日。
その日バイトは休みだった。
家には俺と、他に妹と祖母がいた。
やり飽きたゲームをやるその横で、妹は宿題をしていた気もするし、ただただ暇そうにゲームを眺めていただけだった気もする。
とはいえとにかく、その日は至って普通の、何の気ないいつも通りの休日で。
今日もこのまま何事もなく終わって、またいつも通りの明日が始まるのだと。
この時は疑いもしなかった。
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