罠のような恋。

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「半分な…。」 小さく囁いてから、会議室を去っていく主任を追う力もなく残された会議室で椅子に座りながら腰を抜かしそうになる。 「…はぁぁ…。」 落ちるため息に少しコーヒーの香りが残る。 飲めない苦いコーヒーでとろけそうになるなんて思わなかった。 ー恋なんて忘れてた。 ー恋なんていらなかった。 ーなのに、小さな罠が私を恋に落とす。
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