音速アレグレット

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きみに恋をして ぼくは無敵だ こんなにも世界がキラキラしてる ロマンチストだなんて茶化さないで これでも仲間内じゃクール担当なんだ 憂鬱な朝練だって二番乗り 一番乗りはいつも 練習熱心なきみだから 校門をくぐり抜けて 人気のない下駄箱で ペタンコの上履きを突っ掛けて 教室をスルーして向かう先は 音楽室のドアの前で こっそりと息を整える 中から漏れるきみの音色 深呼吸すればぼくの心に溶けていく おはよう 早いね そっちもね きみの笑顔から ぼくの一日が今日もはじまる Fin
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