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ぼくの鼓動は andante
小気味よく
いつもの速さで
住宅街の迷路を抜けて
線路脇の未舗装の道をゆく
道端の霜を踏みしめると
サクサクと靴底から軽快な音
今年は雪が降るだろうか?
きみが好きな季節は冬だと言って
なんでと聞いたら「雪が降るから!」
けれど ぼくらの街には
去年は一度も降らなかったね
天の神様!もしもいるのなら
ちょっとでもいいから雪を降らせてよ
手のひらで受け止めても
一瞬で溶けて無くなる結晶を
きみと見ながら笑い合いたいんだ
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