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ぼくの鼓動は allegretto
少しだけ歩幅を広げて
心地よいスピードで
跨線橋のオンボロ階段を
一段飛ばしで登りきる
下をゆく電車の通過音が
耳元とリンクしたら
ムクムクと顔を出すぼくの部活病
指先をスティック代わりに
太股をドラム代わりに
手がかじかむのも忘れて
きみの旋律を頭のなかで響かせて
フルートとパーカッション
音楽室の端っこと端っこ
いつも一番離れたところから
きみの背中を視界に映しながら
ぼくの刻むリズム
きみの奏でるメロディ
重なって
溶け合って
ひとつになってく
今は大勢のなかの"二人"だけど
いつか
いつか
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