5人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
うんとガタイもよくなって、そして強くなったらちゃんと言うんだ。僕が山道君を好きだったってこと。
山道君はどんな顔をするかな。そのときも僕の気持ちは変わらないのかな。
「前から伊藤と部活ができたらいいなと思っていたんだ。嬉しいぞ!」
罪作りな笑顔で言われて僕は思った。きっとこの気持ちは変わらないに違いないと。
でも、この気持ちが報われることはないだろう。
僕はその日一人自室の布団の中でいっぱい泣いて、そして次の日から山道君の部活仲間となった。
了
最初のコメントを投稿しよう!