多分、僕らは。

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熱に浮かされて、ゆっくりとキスをした。 まだ冬なのに、触れた唇は夏の日差しのようだった。 2人の境界線が、じわじわと無くなっていく感覚に、幸せと恐怖を感じる。 「……このまましてたら、溶けちゃうかもね」 君が、浮ついた声でそう言ったから。 「……悪くないんじゃない?」 溶けてなくなってしまうのも、悪くないと思った。
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