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繋がった場所から溶けそうなくらいの熱と、とろけながらも絡みついてくる万琴さんの中の感触に、もっと快感に溺れてほしくなる。
二人ともトロトロどころかドロドロになっても離れられなくて、言葉にしなくても"好き"って想いが溢れてる気がした。
万琴さんが密かに俺を好きで、俺も万琴さんが好きだって分かっただけでもよかったかもしれない。
両想いでも恋人にはなれないだろうけど、万琴さんを絶対に手放したくない。
もうお互いに足腰立たないくらい疲れて、布団に寝転んだまま、天井を見ながら荒い息を整えようとしていた。
万琴さんが俺に這うようにして近づいて、ぴったりくっつく。
一気に心拍数が跳ね上がり、今一番元気にならなくていい場所が元気になりそうで困ってしまう。
万琴さんはクスッと小さく笑って、俺に抱き付いて眠ってしまった。
俺も万琴さんを抱き締めて眠った。
凄く幸せな気分だった。
もちろん翌朝は大遅刻で、夜遅くまで残業をする羽目になってしまったのだった…。
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