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うぅ、今日は一段と冷えるな…。
万琴(マコト)さん、今日は何を作ってくれてるんだろ?
おでんとかあったかいのが食べたいな。
おでんが難しいなら、うどんとか雑炊とかでもいいんだけど。
「ただいま帰りました~」
あ、台所からいい匂い。
ちょっと濃厚な匂い…チーズだ♪
チーズなら、ピザ?グラタン?
意外とシチューだったりして♪
「おかえりなさい。すぐ夕飯にするので、着替えてきてくださいね♪」
ニコニコして楽しそうな万琴さんを見て、断れる人間なんているのだろうか?
ラフな部屋着に袖を通しながら、そんなことを考えていた。
いまだにセフレから脱却できなくて、恋人には一生なれないような気もしている。
万琴さんもそんなに恋人は欲しくないみたいなのは知ってる…重いって言ってたし。
着替え終わって一旦ベッドに座ったが、お腹が空腹を訴えるように鳴っていたので、早速夕飯をいただく為に部屋を後にした。
ホカホカと湯気が立ち、ぐつぐつと小鍋から音も聞こえて、更に食欲が湧いてくる。
「今日は寒いので、チーズフォンデュにしてみました♪本当は白ワインを使うんですけど、意外とアルコール度数が高くなったり酔ってしまうとつらいでしょう?」
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