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「あ、あの.......」
「ん?」
「いや、ですか?」
「え?なにが?」
昴さんがキョトンとした顔になる。
「あの時の小学生なんて、眼中にないですか?」
昴さんが教育実習生に来た時にいた生徒。
あたしは、いま昴さんが受け持っているような生徒と何ら変わりはないのだ。
だとしたら、そういう目で見てもらえなくなるかもしれない。
こうして、連絡を取ることも、会うことも。
なくなってしまうかもしれない。
それは、絶対に嫌だった。
知り合ったばかりで、大人になってから会うのも2度目で。
それなのに、こんなことを言うなんて早いのかもしれない。
でも、1ヶ月やり取りをしてきて、昴さんのことを気になっているのはたしかだから。
「もう、そういう目でしか見れないよ」
「そういう目?」
それは、どっちの意味だろう。
元生徒としてしか見れないというのであれば、あたしは今すぐここから立ち去りたい。
女子高から女子大に進んで、なかなか出会いのないあたしにはこんな感情久しぶりなのだ。
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