きっと、ずっと

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卒業して、7年というとあたしは小学生に当たるかな。 当然、あの頃は幼かったし、連絡を誰かととるツールも持ってはいなかった。 だから、未だに続いてる関係なんてものはそんなにない。 実家に帰ったときに偶然会ったら話す程度だ。 「小学校の先生ってことは、実習は小学校に?」 「うん。そうだね。でも、よく考えてみたら今の泉ちゃんくらいの子が当時小学校にいたってことだよな。うわ、俺おじさんだ」 苦笑いしながら言う彼は全然おじさんなんかじゃない。 「全然おじさんじゃないですよ。むしろ、年上のいい感じ出てます」 「なにそれ、遠回しおじさんって言ってない?」 「言ってないですよー!もう」 「うそうそ。ありがと」 ぽんっとあたしの頭に手を置く。 ふわっとしたその感覚は、なんだか懐かしい感じを覚えた。 この手の感触を知るわけなんてないのに。 「お、昴と泉ちゃんいい感じ?」 隣でしーちゃんと話していた了さんがあたしたちに顔を向ける。 「そーだよ、邪魔すんなよ」 なんて冗談ぽく言って、意地悪そうに笑っている昴さんは、普通の男の子だ。
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