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「泉ちゃん!」
「お疲れ様です」
あの合コンから1ヶ月。
毎日、昴さんとは連絡を取って、今日あれから初めて2人で飲みにいくことになった。
「ごめんねー、少し遅くなっちゃって」
「いえいえ。仕方ないですよ、仕事なんですから」
正直、仕事をしたことのないあたしに大変さもなにもわからない。
でも、だからといって遅れてきたことに文句は言いたくない。
この1ヶ月、昴さんとやり取りをして、正直すごく彼に惹かれていた。
なんでかはわからないけど、昴さんには懐かしさがあった。
同じ地元だからなのかもしれないけど。
「そういえば、泉ちゃんは実家どの辺?」
「あたしは、北区なんです」
ご飯を食べながら、昴さんとする地元トーク。
地元トークなんてできるひと、周りにいないからとても嬉しく感じる。
「へー!俺、東区なんだけど実習が北区の小学校だったんだよねー」
「えー、そうだったんですかー?あたしは東丘っていう小学校でしたけど、どこにいったんですか?」
東区には、たくさん小学校があるし。
自分の学校ではないだろうと、名前を出したとき、箸をもつ昴さんの手が止まる。
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