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皆大山くんとそのツクモを気にしてたみたいなんだけど、遠巻きに見てた
だけだったんだ。でも少し前に最初の一人が話し掛けたら後はーって
感じだったよ。」
「ふーん。てかさ。」
「?」
「白波は皆の事をよく見てるんだな、凄いよ。オレ何か今の今まで全く気が
付かなかったぜ。」
「あはは。御柱くんはオウカちゃんにしか興味なさそうだもんね。」
笑いながら言う白波。むむむ、そんな事は無いぞ。
「いやオレだって周りに興味ぐらいあるって、オレはオレの大切な
モンにだけ集中してるんだよ。うん。」
「じゃあ例えば?」
「た、例えば? そりゃあ……。オウカと母さんに、友達の白波とか、
今日の昼飯だろ? 後は───」
“ガララッ!”喋っている最中に扉の開く音が教室内に響く。音に釣られて
扉の方を見ると先生が教室に入ってくる途中だ。それまでたクラスのあち
こちで出来ていた人集りは散り散りになり、クラスの皆が席について
は前を見ている。オレはそのまま入ってくる先生を見ながら姿勢を隣の白波から
前へと向けた。視線の先では先生が教卓の前で止まり。
「皆さんお早うございます。」
「「「おはようございます!」」」
朝の挨拶をしては、クラス全員で起立して挨拶を返す。その後出欠を取ったり
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