第一章

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 連絡だったりと話が進んで行く中。 「───では今日の一時限目ですが……。と言っても、休み前に伝えた通り  今日の一時限目は皆とツクモ達の能力検査ですね。」  へ? 全く記憶に無いぞそんな話し! 休み前……? あ! オレが居眠りした  時か! あっれ? でも朝の時間も帰りの時間にもそんな連絡なかったような?  むむ、まさかオレは一日どっかに行ってたのか? オレが知らぬ間に未知の  体験をしていたと思い詰めていると、小声で隣から声が掛かった。 「御柱くんが眠ってた時にね、先生が朝に伝え忘れたって検査の話をしたんだ。  ごめん。ぼくも伝え忘れてたよ。」  申し訳なさそうにする白波へ気にするなよって、笑いながら首を左右に  振って見せる。申し訳ない表情から困り顔に変わったので多分伝わった  はずだ。オレと白波は再び先生の方へ顔を向ける。先生は教卓から取り  出したタブレットを見ながら。 「検査の最初は一年からで、組みもこのクラスから……。あ、向こうの  準備ももう良いみたいですね。では名前を呼ばれた子は保健準備室へツクモと  一緒に移動してください。まず最初は───」  凩先生は手にしたタブレット見ながら何人かの生徒の名前を呼ぶ。呼ばれた     
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