3人が本棚に入れています
本棚に追加
生徒が教室を出て行き、暫くすると出て行った生徒達がぽつぽつと戻って来る。
そして先生がまた次の生徒の名前を呼ぶ。それを繰り返す事数回。
「えっと次は……。御柱さんと白波さん。」
「「はーい。」」
一番最後の組みがオレと白波だ。オレ達は自分のツクモと一緒に教室を
出て、校舎一階にある保健準備室へと向う。生徒も誰も居ない静かな廊下が、
ちょっと楽しくなりながら歩き、辿り着いた保健準備室の扉の前で。
「「失礼しまーす。」」
「はいどうぞー。」
一言言っては返事が帰って来たので扉を開けて中へ。保健室と同じ変な匂いの
する準備室の中には、ドラマとかでよく見る帽子を被って無い神主さんが居た。
紺色の服を着た神主さんは部屋の中央奥で、機械のモニターを見ながら椅子に
座ってて、隣には巫女のお姉さん。その巫女のお姉さんがオレの方を見ながら。
「席へどうぞ。隣の子は此方で少し待っててね。」
言われた通りオレは神主さんの真ん前の椅子へ、白波はオレの左後ろに
置いてある黒革の長椅子にそれぞれ座った。神主さんの周りを見ると良く
分かんない機械が沢山置いてある。何だか、こう、落ち着かないや。
どうもそれは肩に乗せた相棒も同じらしくて、オレと相棒がそわそわ
最初のコメントを投稿しよう!